2009年06月12日
COBOLの基礎知識【17】
浜松1チ-ムの雅宏です。
COBOLの基礎知識の第17回は、”データ項目(項類、字類)”の説明です。
【データ項目(項類、字類)】
COBOL言語で扱うデータ項目は、「項類」と「字類」に分類することができます。
「項類」には、数字項目、数字編集項目、英字項目、英数字項目、英数字編集項目、日本語項目、
日本語編集項目の7つがあります。
「字類」には、数字、英字、英数字、日本語の4つがあります。
「集団項目」の場合、項類はなし、字類は無条件に英数字です。
「基本項目」の場合、PICTURE文字列によって項類が決定し、その項類が実行時に扱うことができる
値によって、4つの字類のいずれかに属します。
基本項目の定義は以下のように行います。
レベル番号 データ項目名 PIC PICTURE文字列 USAGE句 VALUE句 |
データ構造と字類、項類の関係は以下の通りです。
データ構造 | 字類 | 項類 |
---|---|---|
集団項目 | 英数字 | なし |
基本項目 | 数字 | 数字項目 |
英字 | 英字項目 | |
英数字 | 英数字項目 | |
英数字編集項目 | ||
数字編集項目 | ||
日本語 | 日本語項目 | |
日本語編集項目 |
第16回で取り上げたサンプルプログラム(SAMPLE05)を参照してください。
001100行目には、05 SHOHIN-CODE. と定義されています。
SHOHIN-CODE は集団項目ですので、項類はなし、字類は英数字です。
また、001200行目には、10 SHOHIN-CD-1 PIC X(04). と定義されています。
SHOHIN-CD-1 は基本項目で、PICTURE文字列は X(04) となっています。
X は英数字を示しますので、項類は英数字項目、字類は英数字となります。
なお、項類とPICTURE句に指定できる文字、USAGE句の組合せは以下の通りです。
項類 | PICTURE句に指定できる文字 | USAGE句 | 備考 |
---|---|---|---|
数字項目 | 9、P、S、V | DISPLAY | 数字1桁=1バイト(外部10進形式) |
PACKED-DECIMAL | 数字2桁=1バイト(内部10進形式) | ||
BINARY | 2進形式 | ||
COMP | |||
COMPUTATIONAL | |||
数字編集項目 | B、/、P、V、Z、0(ゼロ)、9、,(カンマ)、.(ピリオド)、*、+、-、CR、DB、¥ | DISPLAY | 1文字=1バイト |
英字項目 | A | DISPLAY | 英字1文字=1バイト |
英数字項目 | A、X、9 | DISPLAY | 英数字1文字=1バイト |
英数字編集項目 | A、X、9、B、0(ゼロ)、/ | DISPLAY | 1文字=1バイト |
日本語項目 | N | NATIONAL | 1文字=2バイト |
日本語編集項目 | N、B | NATIONAL | 1文字=2バイト |
次回は、PICTURE句 について説明したいと思います。
ブログランキングに参加しています。
---------------------------------------------------------------------------------------------------------------
■ 弊社の事をお知りになりたい方
■ 弊社へ入社希望の方
■ その他、ご相談やご連絡を取りたい方は
Posted by JOB CAFE at 21:30│Comments(0)
│COBOL